ブレーキパッドの使用適性温度 2
ブレーキハッドには、使用に適したローター温度が有るということを前回書きましたが、その範囲から外れた場合は、どのような問題があるかについて書きます。
その前に、知っておいてもらいたいのは、ブレーキパッドとローターの間の摩擦係数は高ければ良いというものでは無いということです。
あまり摩擦係数が大きいと、俗に言うカックンブレーキになったり、ハットがカジられたりしてしまいます。
その為、摩材の中にはブレーキの熱で溶け出して、潤滑の役割をする材料が含まれています。
ローターの温度が低すぎる場合
この場合、パッドにより次の二種類の症状がでます。
a.前記のように、潤滑材が上手く機能できない場合、俗に言うカックンブレーキになってしまい、非常に使いずらいブレーキになってしまいます。
b.パッドの摩材は、一般的に温度が低いと摩擦係数が低い傾向があるので、ブレーキング時の初期減速Gの立ち上がりが、遅れる傾向が有ります。
私が以前経験したのは、適性温度が300℃以上のパッドで、100km/hで、全くブレーキングの必要が無い走行状態がしばらく続いた後、ブレーキをふんだところ、一瞬ノーブレーキ状態になりました。
ローター温度はすぐに上昇するので一瞬の事なのですが、体感的には、1秒近くかかったように感じました。
ローター温度が高すぎる場合
ブレーキパッドは、様々な材質を混ぜて、接着剤で固めて作ります。
ローター温度が高すぎると、この接着剤が溶け出して、潤滑材の役目をしてしまいます。
さらに潤滑材自体も多めにでてくるので、摩擦係数が極端に下がってしまいます。
この状態が、俗に言う、フェードと呼ばれている状態です。
一般的には、このフェードと、ペーパーロックが混同されていますが、ペーパーロックが、ブレーキの圧力が伝わらず、全くのノーブレーキ状態になってしまうのに対して、フェードの場合はブレーキの効きが悪いだけで、減速は出来ますから、落ち着いて対処すれば、大事にいたらない事が多いです。
次回は、ブレーキ周りの高温に対する対応について書きます。
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